📡 みちびきCLAS検証記録
— D9XC × ZED-F9P 構成で差分補正の反映を確認 —
🌱 今回の目的
みちびき(QZSS)の L6=CLAS補正 が、
本当に ZED-F9P の測位解へ反映されるのか?
推測ではなく、ログ(結果)で確認すること。
🛰 使用構成
- L1/L2/L6対応アンテナ
- PD-2/8-2S(分配器)
- D9XC(L6補正受信専用)
- ZED-F9P(測位演算)
- PC(ログ監視)
✔ ネット補正なし
✔ 基地局なし
✔ L6のみ使用
🔧 各機器の役割
■ GNSSアンテナ(L1/L2/L6対応)
測位信号(L1/L2)と補正信号(L6)を同時に受信。
■ PD-2/8-2S(アンテナ分配器)
- 1本のアンテナ信号を分岐
- D9XCとF9Pが同じ空を見る
- 補正と測位の前提条件を揃える
■ D9XC(NEO-D9C)
L6(CLAS)専用受信機。
位置は計算せず、補正データのみをF9Pへ供給。
■ ZED-F9P
GNSS測位を実行。
受信した補正を内部演算へ反映し、NAV-PVTで最終結果を出力。
🗺 【GNSS高精度測位(CLAS) 全体の流れ】
GNSS衛星群(GPS / Galileo / QZSS 等)
│
│ L1 / L2(測位信号)
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みちびき(QZSS)
│
│ L6(CLAS補正データ)
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│ GNSSアンテナ(L1/L2/L6対応) │
└────────────────────────┘
│
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┌────────────────────────┐
│ PD-2/8-2S(アンテナ分配器) │
└────────────────────────┘
│ │
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│ D9XC(L6受信) │ │ ZED-F9P(測位) │
└────────────────┘ └────────────────┘
│ │
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▼
PC / Python
🧪 検証の流れ(3段階)
▶ 検証① 単独測位の基準確認
fixType=3(3D Fix) gnssFixOk=1 diffSoln=0 hAcc ≒ 2.5m 衛星数 約25前後
🔎 各項目の意味
- fixType=3 → 3D測位成立
- gnssFixOk=1 → 測位結果は有効
- diffSoln=0 → 差分補正未適用
- hAcc ≒ 2.5m → 水平誤差の推定値
- 衛星数 約25前後 → 受信環境は良好
▶ 検証② D9XC → F9Pへ補正データ流入確認
UART2 Δrx=70308 UART2 Δrx=65032
UART2へ大量データ流入確認。
この段階ではまだ補正は「流れているだけ」。
▶ 検証③ 補正反映の確認
diffSoln=0
↓
diffSoln=1
✔ 10分以上安定
✔ hAcc ≒ 0.57mへ改善
📏 hAccの意味
hAccは推定誤差値です。
- 単独測位:約2.5m
- 補正後:約0.57m
これは「実際に57cmしかズレない」という意味ではなく、
「誤差推定が約57cmレベルまで縮小した」という意味です。
📍 実測結果
固定点比較では、約50cm前後のずれを確認。
| 状態 | 推定精度 | 実測 |
|---|---|---|
| 単独測位 | 約2.5m | 数mのずれ可能 |
| 補正後 | 約0.57m | 約50cm前後 |
📝 今回言えること
- 差分補正が測位解に反映(diffSoln=1)
- hAcc改善
- 実測 約50cm前後
- CLAS運用経路と整合
❓ なぜ10cmにならない?
CLASはPPP系補正。
RTKのように即cm固定ではなく、
徐々に収束する方式。
今回の条件:
アンテナが低い
地面反射あり
人体が近い
収束時間 約10分
→ 約0.5m台で安定。
🚗 これが何につながるのか
これは単なるCLAS検証ではありません。
現在取り組んでいるのはAIロボットカー。
- GPS(位置)
- IMU(姿勢)
- カメラ+AI(認識)
その基盤は、
衛星補正のみでどこまで安定できるか
まずはここから段階的に検証中です。





